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​水害について

みなさんは、水害についてどれくらい知っていて、対策をしていますか?
 世界では今、地球温暖化が進行しています。それに伴い、毎年日本を襲う、集中豪雨や局地的豪雨などの水害は、今後も発生数が増加すると予測されています。
 このページでは、水害に関する情報についてまとめています。

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目次
1.    水害の種類と特徴
2.    近年の水害
3.    水害に備えて
4.    水害が発生した時は…
5.    参考文献・URL

​1.水害の種類と特徴

○主な水害

 水害の種類は、河川以外で発生するものも含めると、主に以下の5つがあります。

①洪水
 洪水とは、大雨などにより、河川の水かさが急激に増す現象です。
河川の水が溢れると、「氾濫」と呼びます。

②氾濫
⑴外水氾濫
   河川の水かさが増えて、河川の水が堤防を乗り越えてしまったり、堤防が破堤してしまったりする現象です。


⑵内水氾濫
 堤防の内側、市街地で豪雨が発生した際に、土地の排水が追いつかなくなり、土地や道路、建物が浸水してしまう現象です。
  
③波浪
 強風によって、海面上に表面波が引き起こされる現象です。

④高潮
 台風や発達した低気圧が接近すると、海面が吸い上げられます。そして強風により海水が吹き寄せられ、沿岸部に流れ込む現象です。

⑤津波
 海底下の震源による地震が発生することで、波が伝播して沿岸部に流れ込む現象です。

○土砂災害
 土砂災害は、台風や集中豪雨、局地的豪雨により発生の危険性が高まる災害です。
土砂災害には、主に以下の3種類があります。

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図1 土砂災害の種類と前兆現象
出典:内閣府政府広報室

​2.近年の水害

令和になって発生した、2つの大きな水害を紹介します。

①令和元年東日本台風(台風19号)
 広い範囲で大雨、暴風、高波、高潮が発生しました。神奈川県箱根市では、10月10日から13日までの総降水量が1,000ミリに達しました。また、静岡県、新潟県、関東甲信地方や東北地方の多くの地点で記録的な大雨を観測しました。
 広範囲で河川の氾濫が相次いだほか、土砂災害や浸水害が発生しました。これらにより、人的被害、住宅被害、電気・水道・道路・鉄道施設等のライフラインへの被害が発生しました。また、航空機や鉄道の運休等、交通障害も相次いで発生しました。

②令和2年7月豪雨
 西日本、東日本、東北地方の広範囲で記録的な大雨が降りました。7月3日~7月31日までの総降水量は、長野県や高知県の一部で2,000ミリを超えました。
 大雨により、球磨川、筑後川、飛騨川、最上川などの日本を代表する大河川で氾濫が相次ぎました。
また、土砂災害や低地の浸水等により、人的・物的被害が多く発生しました。

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このように日本では、毎年のように大規模な水害が発生し、甚大な被害が生じています。

​3.水害に備えて

 私たちは、いつ大規模な水害が発生するかわからない環境で生活しています。そのため、日頃から水害対策をしっかりとすることが大切です。
 ここでは、私たちが個人や家庭でできる対策と、行政等が行うハード対策について紹介します。

①私たちにできる対策
⑴自分が住む場所の水害リスク、避難場所、避難経路を知る
「水害ハザードマップ」という、浸水想定区域・浸水深、避難方向・避難場所などが記載されたハザードマップがあります。事前にしっかりと確認しておきましょう。避難経路は、実際に歩いてみると良いです。

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⑵水害発生時に必要な物を準備する
 避難時のための、非常用持ち出し品を準備しておきましょう。

また、住宅を浸水から守るためには、土のうが非常に役立ちます。常備しておきましょう。

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⑶保険・共済に加入する、補償対象・内容を見直す
 火災補償と比較すると、水災補償の加入割合はまだまだ低いです。

保険等に加入している場合も、補償される範囲をしっかりと確認しておきましょう。

​4.水害が発生した時は…

では、実際に水害が発生したときには、どのような対応を取れば良いのでしょうか。

ここでは、2つの点から紹介します。

①住宅における被害を防ぐ
・外から住宅の中への浸水を防ぐために、玄関の前などに、土のうで臨時の壁を作ります。


・下水が雨を処理しきれなくなると、排水溝から汚水が逆流してくる危険性が高まります。

これを防ぐために、キッチン・浴室・洗濯機などは排水溝に、トイレは便器の上に土のうを置きます。

②最新の気象情報・避難情報を得て、早めの避難準備・避難行動をする
・大雨や台風が接近している時は、気象情報や河川情報、自治体が発令する避難情報に注意する必要があります!


・避難場所への移動は、浸水が始まる前に行う必要があります!特に、乳幼児や高齢者などがいる家庭では、早めの避難が重要です!


・海岸や川の河口に接する場所は、高潮の危険性が非常に高いです。該当地域に住んでいる人も、早めに避難しましょう。


・近所の人たちにも注意を呼びかけ、避難を誘導しましょう。

○避難時の注意事項○
*浸水が始まってからの避難や日が暮れてからの避難は、足下が確認できず、マンホールや側溝などに転落する恐れがあり、非常に危険です。


*どうしても避難する必要がある場合は、傘などで足下を確認しながら行きましょう。


*浸水が始まっている場合は、状況に応じて、自宅や近所のビルなど頑丈な建物の2階以上に避難しましょう。


*車での避難は、非常に危険です。ドアが開かなくなり車ごと流されたり、エンジンが浸水して止まったりする恐れがあります。

 

*車に乗っている時は、少しでも高台に移動して停車しましょう。その際、緊急車両の妨げにならないように駐車し、キーはつけたままにしましょう。
 

②ハード対策
 ダムや堤防などの構造物によって、被害を直接的に抑える対策です。
 

⑴ダム
 河川の水をせき止めて溢れないように調整をしたり、渇水時にためた水を供給したり、土砂を沈めたりする役割があります。
   
⑵堤防
 河川沿いに設置されるものや、海に面して設置されるものがあります。河川が氾濫したり、海水が市街地等に流れ込んだりするのを防ぐ役割があります。

 このような、万全の対策をしておくことが重要です。
 

 この記事を通して、水害や水害対策に関する知識を少しでも深めていただけたら嬉しいです!
 水は水害などにより私たちに甚大な被害をもたらす一方、私たちにとって必要不可欠なものです。しっかりと水害対策をして、上手に水と付き合っていきましょう!

​5.参考文献・URL

・水害被害(風水害・土砂災害) : 防災情報のページ - 内閣府 (bousai.go.jp)

・水害・地震から我が家を守る 保険・共済加入のすすめ : 防災情報のページ - 内閣府 (bousai.go.jp)

・水害から命を守る|災害列島 命を守る情報サイト|NHK NEWS WEB

・これだけは知っておきたい!水害対策 | くらしの安全 | 防犯について学ぶ | 関電SOS ホームセキュリティ (ksos-web.jp)

・河川の氾濫や高潮など、水害からあなたの地域を守る、「水防」 | 暮らしに役立つ情報 | 政府広報オンライン (gov-online.go.jp)

・ハザードマップポータルサイト (gsi.go.jp)

・Microsoft PowerPoint - 8 (gsi.go.jp)

・特集2 土砂災害に備える : 防災情報のページ - 内閣府 (bousai.go.jp)

・ 水害の種類 - 水害とその対策 - Cute.Guides at 九州大学 Kyushu University (kyushu-u.ac.jp)
・7.水害の種類-防災危機管理eカレッジ (fdma.go.jp)

・気象庁 | 令和元年東日本台風(台風第19号)による大雨、暴風等 (jma.go.jp)

・気象庁 | 令和2年7月豪雨 (jma.go.jp)

・家庭でできる浸水対策 | 平塚市 (city.hiratsuka.kanagawa.jp)

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