防災の基本
阪神淡路大震災に引き続き東日本大震災、将来は南海トラフが来ると言われています。また、近年は水害も毎年全国各地で大きな被害を生んでいます。いつどこで災害が起きるかわかりません。もしかしたら明日自分が避難所生活を送っているかもしれません。もしもの時に備えて準備はできていますか。ここでは災害に備えてするべき主要な行動をまとめています。この機会に防災について1度考えてみてください。
○家具の置き方
・大地震が起きると家の中の家具が倒れてくる危険があります。このリスクを抑えるためにもしっかりと対策をしておきましょう。家の中に危険がないかもう一度確認してみてください。
家具を壁に固定する。固定するのが難しい場合は寝室やベッドの周りには大きな家具を置かないなど、配置を工夫して少しでも危険が少なくなるようにしましょう。家具によって出入り口が塞がれないようにすることも大切です。また、これは意識している人が少ないかもしれないですが、食器棚などから物が落ちてこないように扉にストッパーをかけることも重要です。
○避難所・連絡手段の確認
大災害時は携帯電話が長期間使えなくなります。家族や友人と別々の場所にいるときに災害が発生した場合でもお互いの安否を確認できるように安否確認の方法や避難場所、集合場所などを事前に話し合って決めておくことが大切です。また、災害発生時の安否確認や連絡手段でおすすめなのが災害伝言板ダイヤル171です。電話がつながらないときにお互いに伝言を残したり再生することができる機能です。詳しくは「災害伝言板ダイヤル171」のページで解説しています。また、各自治体から出されている避難場所、避難経路も事前に確認しておきましょう。神戸市の避難場所はこちらから見ることができます。神戸市:災害時の避難所 (kobe.lg.jp) 避難場所は、災害から命を守るために一時的に避難する緊急避難場所とその後一定期間生活を送れる避難所の2つにわけられます。緊急避難所は地震か水害かなどによっても対応している施設が違うので注意しましょう。
○食料・物資の備蓄
大災害が起きるとさまざまな物資が不足します。スーパーで品不足が起きたり、電気ガス水道のライフラインが数日間途絶えることもあります。家での生活が困難になって避難所に行っても、そこで必ず必要な物資が手に入るとは限りません。避難所には一定の物資が備蓄されていますが、必要最低限の物しかありませんし、大災害時に多くの人が避難してくると全員に行き渡ることなく物資が不足します。それぞれの県などでは物資が迅速に行き渡るように国や他県と連携をとっていたり、物資供給マニュアルを作成したりして対策をしていますが、災害時にはさまざまなところで予測不可能な混乱がおきるため、物資の供給が不十分になる可能性が十分にあります。どんな状況にも対応できるように自分が必要な物資は自分で確保するという気持ちが大切です。
一般的に、食料や物資の備蓄は1人あたり最低3日分、大災害時のことを考えるとできれば1週間分必要と言われています。食料の備蓄のノウハウについては「3.非常食」に詳しく乗せているのでそちらを参考にしてください。
物資の備蓄については、国や県などさまざまな団体、施設がチェックリストのようなものを作成しているため、簡単に確認できます。
例えば以下のようなものがあります。
神戸市経済観光局 新チェックリスト (kobe.lg.jp)
人と防災未来センター 新防災グッズチェックリスト仕上げ (dri.ne.jp)
防災グッズは大きく、0次、1次、2次の3つにわけられます。
★0次はいつどこで災害に遭ってもいいように常に持ち歩くもので、身分証や薬、絆創膏などがあります。
★1次は、緊急に安全な場所に避難するときに持ち出す物で、いわゆる非常用持ち出し袋です。被災の1日を乗り越えるのに必要なものを入れておきます。懐中電灯やタオル、飲料水、簡易食料、メガネ、生理用品などがあり、すぐに持ち出せるようにリュックなどに入れて取り出しやすいところに入れておきます。
★2次は、大災害時の長期の在宅避難生活、物資不足に備えるもので、先ほど述べたように数日間の物資不足に乗り越えるのに必要なものをストックします。食料、飲料、生活水、カセットコンロ、トイレットペーパー、毛布などがあります。普段の生活の中で少し多めに買っておくなどして災害時に備えましょう。
まずは1次のものから対策し、少しずつ増やしていってみてください。すでに準備しているという人も、食材の消費期限や、物が十分かをチェックリストと照らし合わせてもう一度確認してみてください。防災グッズは必ず定期的に確認することが重要です。
いま取り上げた災害に対する備えはほんの一部です。他にも必要なことを考え出せばきりがないですがたくさん備えておいて損はありません。自分の将来のためにきちんと災害対策をしていきましょう。